令和2年度卒業設計 松遙賞(優秀賞)「サカリバヤクバ -包摂と共存のパブリックライフ-」

作品名:「サカリバヤクバ -包摂と共存のパブリックライフ-」
受賞者:平田颯彦
作品講評:
「サカリバヤクバ」は、新しいパブリックの概念を実現する構想であり、社会的弱者を包含するインクルーシブな社会のあり方へのビジョンを提示した案である。この案の魅力は、メインビジュアルに集約されていると思う。新しい社会の実現として、役所のあり方が提案されているが、ここには、役所らしいものは全くない。まるで街そのものが役所である。それも夜のサカリバのような場所におけるフラットな人々の関係性こそが、現代社会の壁を壊し、様々な価値観を包含するんだという強いメッセージが込められている。設計の詳細は、まだ不十分な部分も見られるが、このイマジネーションを忘れず、いつか本当に社会を変えていけるような設計者に成長していって欲しいと思います。