令和2年度卒業設計 松遙賞(環境デザイン賞)

作品名:「つながるオフィス・つなげるオフィス」
受賞者:脇山啓太
作品講評:
制作者は、卒業論文で設計対象建物から見る周辺環境情報の推定ツールを開発し、卒業設計でツールをもう1つ学びました。それは多目的最適化設計と言い、建物外皮の格子の設計に適用しました。目的関数は、屋内水平面で受ける夏至の日射量の最小化と冬至の日射量の最大化です。多目的最適化設計において非常に重要な点は、設計問題の定義とされます。コンピュータは何らかの計算結果を出しますが、最初の定義が適切でないと、正しい解は得られません。制作者には、さらに大学院で、建築環境の多目的最適化設計の学びを深めるものと期待します。環境デザイン賞は、その激励と言えます。パーティーへ、ようこそ。共に学びましょう。